VINT CLOUDY LIGHT
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『VINT CLOUDY LIGHT』は、機械が「機械的」でなくなっていく兆候と一緒に、ヒトの輪郭が曖昧に定まらなくなっていくような霞んだ境界線をイメージして、R&B、ポスト・ロック、ダブ、実験などを混濁させてみたエレクトロニカ作品です。2016年に配信リリースした4曲入りのEP(ハーフサイズ・アルバム)。
タイトル曲「Vint Cloudy Light」はボーカロイド(UTAU)による歌唱の曲です。構成は、いわゆるコーラスからヴァースへといったものとは少し違った風になっています。「コーラス→ループ→…」と続いていき、歌のソロが後半にある、などです。
Vint Cloudy Light (Short Ver.)
「Postlarva」は、右側にギターが、左側にオルガンがあるインスト曲です。曲名の「ポストラーバ(後期幼生)」は、エビなどの幼生期の名称のひとつです。
「Aygel Ziga」は、「Angel」と「Agent」からイメージした名前のような、「Ziga」は「自我」にも似たイントネーションというか。ボカロの歌から始まります。
演奏はつぎつぎに場面を変えてゆきます。録音の違いとか、ジャンルの違いなども合わさったような。場所によっては、1/8拍子から12/8拍子までの12個の拍子をランダムに組み合わせ、それを逆行させたり、グループ化して演奏している個所もあります。下はその一部…。
やがて即興のような演奏になって、「Telepoesy」が始まります。テレビやテレホンなど「遠い」を意味する「Tele」に「ポエジー(詩)」を繋ぎ合わせました。6分49秒ある曲で、3つの部分からなっています。
00:00 ホライズン
01:55 伝えにきた…
03:15 テレポエジー
伝えにきた…
※このページはnoteの記事『VINT CLOUDY LIGHT - EP』を元に、若干の手を加えたものです。(2024年4月18日)