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セリー技法を簡易に使う

  • セリーを簡易に使うやり方です。トータル・セリエルのように厳密なものではないため、「かんたんセリエル」とでもいうか。

    1オクターブの範囲には12個の音があり、この12の音をひとつづつ任意の順番で並べたものが、セリーの基本形と呼ばれるものになるのですが、この基本形をもとに、セリーでは、逆行形、反行形、逆反行形という形がつくられ、合わせて4つの形が得られることになります。そして、基本形/反行形の12の音をそれぞれ順番に円周上に並べたものが、下の図になります(例に挙げている図は「onexinmo」という曲で使ったものです)。
    セリーの図

    ここでは、円周上のどこから始めてもよく、また、時計回りと反時計回りが可能としました(時計回りは順行、反時計回りは逆行形と同じ)。
    さらに、円周上に並べることで度数によって視覚的にグループ化ができることになり、 90°と60°の組にグループ分けすると、90°の組では3つの、60°の組では2つのグループが、基本形と反行形のそれぞれで得られます。

    180°や120°といったグループも可能かもしれません。

    (2020年9月23日)

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音楽の創作に関する


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