Discography
SYN22056
-
Album 11曲
-
01 ヴィーナスの真空管 3:57
02 デバッグ 2:26
03 擬態ジャイラス 2:18
04 リマネボット 3:56
05 エレクトロマシス 3:03
06 サイバービオトープの詩 3:49
07 カートゥーン光×少女 3:00
08 デジタル宇宙会議 3:55
09 其ノ表面ニ印刷サレタ世界 3:55
10 οノード 5:20
11 糸心 2:20
SYN22056
-
前作『Nolymuse』から約2年ぶりの、歌・セリフ・インスト・ノイズなどによるSFファンタジー・アルバム。歌唱には NEUTRINO (MERROW, NAKUMO) を使用。
Lyrics
-
これはエピグラフ
未来のテキストからの引用
終わりの言葉のあとから始まる
滅んだ明日のまえから始まる
十字架を肩に担いでさあ歩け
さあすべてはその日から
（マルス♂ テルス⊕ ウェヌス♀）
ゾンビ 真空管のなかで生まれた
人間にはまだ遠いその生命
それは… 晴れない空がまた曇る
機械の両腕で心を動かす
ヴィーナスVer0.5
言葉の通りに踊るヒトガタ
ぐるぐる回る顔のない姿
つぎの未来は過去のSF
ワタシハマダユメヲミナイ？
空から舞い散る欠けたイデアル
ぐるぐる回る手のひらの地球
エアタグが示す惑星記号
ワタシハマダユメノミライ？
演技 人間同士を争わせて追込む
見えない彼方のその知性
それは…
世界の向こうで試されていた
Venus' Radio Valve
（サイエンス・ファンタジー）
あの世界にいるわたしはヴィーナス
別世界にいる主役のヴィーナス
マタリカ マタリヤ パタンカ エポニム
星の彼方より進んだ未来
プログラムされたわたしのトークン
マタリカ マタリヤ パタンカ エポニム
ガラスの管から煌めく連鎖の
宇宙を出して微笑む
それはエピローグ
そしてプロローグ
最後の人間に出来ることがまだあるとしたら
滅ぶまえに飛んでみせろ！
それは記録されて歌われる
起こること起こらないこと
それらは未来のテキストからの引用
最初の経験が熱電子のように放たれて
いつか未知の地動説
ヴィーナスはまだその夢を見ない
-
憂鬱な夜に見る夢は浅く廃れた路地に響く
月明かりが不確実な価値観に溶け込む
隠された不安から目をそらした
あの日、空を見上げ
それを取り除く それを取り除く それを取り除く それを取り除く
記憶がさらに汚れてしまう
こんなふうに隅から隅まで
片付けない部屋はいつもの通りに停滞している
物語なら何かが起こる 探しても出てこない
どこかにあったあの日の空は
まだ見つからない今日も
ありえそうでありえない
ありえそうでありえない
ありえそうでありえない
憂鬱な夜に見る夢は浅く
ありえそうでありえない
隠された不安から目をそらした
あの日、空を見上げ
それを取り除く それを取り除く それを取り除く それを取り除く
記憶がさらに汚れてしまう
こんなふうに隅から隅まで
-
人間のフリをして歌うぼくはミミック
ジャイラス だっだだだだだ ぴー
ある日 気がついた その声はジャイラス
どこからやってきた その歌はジャイラス
ナレーション「人の演技を真似するジャイラス。ジャイラスの演技を真似してみよう」
ワタピコ パタスカ クルメル ドカバカ ダーン
異星人なんかいない 未来人なんかこない
サイボーグなんて人間につくれるものじゃないですよと
どこかの星で暮らす未来のサイボーグにいった
そこは惑星ジャイラス
量子力学より進んだ魔法の文句で
未来を変える
ジャイラス だっだだだだだ ぴー
時計の針を操るが
電池が切れたら夢も見れない
そんなぼくにも平等の権利を
人間以外のぼくはジャイラス
本当のフリをして歌う
だっだだだだだ
ワタピコ パタスカ クルメル ドカバカ
異星人なんかいない この宇宙には
未来人なんかこない この地球には
ナレーション「嘘ではありません。ロボットではありません。逆転したセオリー」
人間の代わりに思考するぼくはジャイラス
ナレーション「あなたの間違いは３つありました。またどこかでお会いするまで」
-
リマネ「わたしはJ-T05551型ボット。通称リマネ、あなたの意識を交換します」
♪リマネボット 一人欲しいな
リマネ「右手を動かします」
モブ「なんだこれ。見え方が違う。目の前に自分がががが…」
ナレーション「インフォモーフされた彼の自我はもう一人の『自分』となり、時間と共にほかの意識と混ざり合うことで『我々』へと変化した」
リマネ「意識を更に転送してみますか? どこへでも行けますよ」
-
我々は淋しい旅に出ている（旅に出ている）
自由な電子／天使の記憶（自由な天使／電子の記憶）
思い出すのは分離した像（思い出は／分離した）
どこにもいないキュビズムの女（そこにいる／どこにでも）
電心開化（内部から／花が咲き乱れ）
疲れているが眠らない（疲れて／眠らない）
旅に出ている エレクトロマシス
旅に出ている エレクトロマシス
暗い宇宙の生態学（旅に出ている）
過去は黄昏の赤（自由な天使／電子の記憶）
夕暮装置（夕暮装置／果てのない空）
果てのない映像は劣化した（映像の空）
かつて黄昏は 赤く輝いた
かつて黄昏は 赤く輝いた
かつて黄昏は 赤く輝いた
かつて黄昏は 赤く輝いた
（旅に出ている）
「安心してください。あなたの行動を追跡しています」
「大丈夫。行けますよ」
Stop!
（ススメー ススメー ススメー ススメー）
-
気流の変化がデータのなかで
生き物たちのトポスを飛ばす
詩的なものは劇的でなく
流転する周波数が
繭から蝶を出現させる
伸ばした羽根は精緻な模様
いつでもそれは書き換えられるし
高速で演算するから
ループは羽ばたく鳥となって
仮想の死を超えて遷移する
小さな荒野「灼熱の砂漠に涙の雨が降る」
生命のスフィアに 息吹が宿る
-
光の国から私のためにきたぞ（目からビーム）
スライムたおして楽しい明日を生きる（魔女のゲーム）
漫画の世界が現実になる（×2.5）
奈落の底で湧きだす極楽
集まれ憂鬱なゴーレムハウスに
いかれた宇宙が飛び出すイントロ
偽物みたいな空が明けるまで
私のアバターあらゆる世界に行くぞ（メタなバース）
少女が使える魔法に掟はないの（ムチャなルール）
光の魔術が現実になる（×2）
ねぇ ルシファー そうでしょ（バズワード天使）
✕✕✕✕天使✕✕✕✕天使✕✕✕✕
天使ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!
光の国から 光の国から
余白にデマ拡散 何度も何度も閲覧回数
表示されるはドクロの警告
宇宙から届く信号と交信してるの
好きになったら「いいね」を押してね
はぁ?
特殊能力 いらない
-
アナウンス「会議が始まります」
トランスレート「エカ・ユイケッソンマッキーミ・アドウガル・バルタモニアム・エク・ユウカルマイバリー・アキャユンヤイヴァル・ララーバラタラン・ルターギュルミム・ラム」
議長「さて、重力の問題です。この宇宙を新しくデザインするために、なにかいいアイデアはございませんか？」
出席者A「法則を変えてしまえばどうでしょう」
出席者B「というと？」
出席者A「重くするのです」
出席者C「価値の重さということですかね？」
出席者D「値段は上がりますか？」
出席者A「そうではなく…」
出席者E「リモートで失礼します。反対に、もっと軽くすべきじゃないでしょうか？ なぜなら、楽しい宇宙、それが価値なのですから」
出席者F「あんたの頭も軽いのかしらね」
ココニ世界ガアル
ココニ世界ガアル
バーチャルG（が現れていう）
ココガ世界デアル
モブ「あっ。なんか…。何やってたんだっけ？」
（我々はエリダヌス座の方角からやってきました）
-
其の表面に印刷された世界の回路が動く
遠くで誰かが駆け出して行く
世界の回路なかで
透明な羽根が生えた少女がひとり
薄く光る膜のなかで息をしている
少女は蜻蛉のように知らない空へ
飛び立ってからもう何日も過ぎた
映像は静かに途切れることはなく
記憶より鮮明な時間を流している
沢山の文字が動いて配列が組替わる
新しい小さな街で未来の迷路を歩く
2日前
2007年
2035年
1934年
24世紀の夜明け「薄いフィルムの表面に世界の回路がある」
1945年
1962年
1975年
1986年
1991年
2001年
2011年
2023年
2047年
2099年
2117年
2203年
2350年
2421年
其ノ表面二印刷サレタ世界
「ねえ、行こうよ？ あの海に」
「過ぎ去ったみたいだ」
「何が？」
「永遠が」
つぎの日
-
2万2056年後
-
あなたの人生の中で私は生きていた。あなたが味わった切ない記憶や、悲しみにうつむいたあのときの表情も私は知っている。駅に向かう途中、交差点の前であなたは振り向き…（ノイズ）…あなたは海岸沿いの道を走っていた…（ノイズ）…けれども、私にとって、ここは異世界と言っていい。何万年もあとからやってきた私は…（ノイズ）…さあ、そろそろ眠るのをやめて。今日はいいことがあるのよ。5つ数えたら目を覚ます。
私はシン
我々はシン
終わりの言葉のあとから始まる
滅んだ明日のまえから始まる
