新曲についての構想メモ(暫定版)
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去年メモしていた新曲についての概要で、これをもとに、いま曲を作っている最中です。
全5曲にする予定で、なかなか進んでいないんですが、今年中には。
■物語的、新ソナタ形式的な曲構成
・有調、無調、クラスター、ノイズ、声、効果音(自然音、人工音)
・2つのセリー
・主要コードと進行
・アルゴリズム
・音階楽器以外の新効果音的サウンドを楽曲の一要素とする
・複数のテーマ部分
・曲中曲(意外な場面で意外な曲が鳴らされる、など)
・変奏(同じ曲が、まったく異なったアレンジで、違った使い方をされる)
■複雑な世界観
・時間と記憶の再構成(過去・現在・未来は常に現れて、時に重複する)
・何度も訪れるクライマックス
・錯綜する場面展開
・目まぐるしく場面が変わっていく、その構成的技術
(破壊・終末的なシーンにノスタルジックな歌謡曲が重なる、など)
■構図の革新
・音楽的要素を分解して構成し直す[ストーリー/メタ・ストーリー]
・新しい感覚による作画的音楽
・複数の異なった、あるいは対立する諸要素を構成する
(ネガティブ/ポジティブ、明るい/暗い、静寂/激しい、平穏/破壊、広い/狭い、日常的/超常的、冷たい/暖かい、動的/静的、など)
・対立する2項と、それを超えたもの
■コンピュータによる、新しい時空的な感覚
・計算されたオブジェクトの配置と構図
・電子による風景/リアリズムを超えた演出的効果
・それらが総合された新しい感覚による世界観の表出
■物語内容について
・交響詩的な架空の物語(終末と夜明け)
■登場人物(動機を持つ存在)
・@(コンピュータ):チノー Chino
・♂(男性、人間):ヒナタ Hinata
・♀(女性、人間):アオイ Aoi
・♀(女性、情報のなかにいるヒューマノイド):スタンザ・アイ Stanza Ai
・オペレーター(演算子Cbの擬人化、女性2人):ホシとユメ(ときに傍観者)
・天使たちの声:エンジェル・クワイア
・情報のなかに住む猫:インター・キャット Inter Cat
・メカマシン:ラグナロク 01-03(それぞれ色が違う)
・架空の生命:エクス・バイオタ X-Biota
・汎意識(どこでもない場所にある):(通称)ネクサス Nexus
■概念を現すもの
・アオイスクリプト AoiScript:体験に関する演算子Cbを使い、有限回路によって作動する。
・セリー A, B:12の音階による配列。音楽のなかに紛れ込んでいるが、気づかれないことが多い。
・ノリムス Nolymuse:抽象世界に関わる装置。幾何学的な形象をしているといわれる。
・第5次元 5th dimension:4次元のつぎの領域。7、9、11,13次元なども。
・メディアンウェルトセン Mediumweltocene:来世紀の呼称。
・イデー・フィクス:時々現れる、ある特徴を有した想念(楽想)。
■参考
・スクリプト(script):機械語への翻訳を必要とせずに実行できる
・スタンザ(stanza):詩の節・連。ふつう4行から8行で、韻律構成をもつ
・クワイア (choir) :合唱
・ラグナロク(Ragnarøk):北欧神話の世界における終末の日
・ネクサス(nexus):連鎖、結び、関係、などの意
・イデー・フィクス(固定楽想)(idée fixe):曲中で変奏され変化していく(ライトモチーフ)
(2021年03月28日)